top of page
執筆者の写真美保関沖事件慰霊の会

水中モニュメント設置のための予備調査を行いました。

更新日:2023年7月5日

 6月10日、水中慰霊碑設置のための予備調査として昨年9月以来となる駆逐艦「蕨」の水中撮影を行いました。船体の状況に加え、周囲の海底の様子や、調査船から下ろしたケーブルが潮の影響をどの程度受けるか等を確認しました。今後、碑の形状や設置方法の検討に活かします。




 この写真は船体に引っ掛かっている漁船のアンカーです。 長らく漁礁として利用されてきた蕨にはロープや漁網、錨などが大量に巻き付いており、それらが船体の保存状況に大きな影響を及ぼしてきた過程が見て取れます。


 また、今回は併せて船体後部の探索調査を行いました。過去の情報を元にこの船体前部より北西方向に約10km離れた水深180mの海底において、何らかの構造物を確認しました。南北に長細い形状をしており、岩や鉄などの固い材質であるとみられます。

この場所は昭和二年当時、海底の重油を目印として蕨沈没地点と言われていた場所に近く、当時測定された水深とも一致しています。



 今年7月には昨年度の続きとなる本格的な調査を予定しています。

閲覧数:70回0件のコメント

最新記事

すべて表示

第96回 美保関沖事件殉職者追悼参拝式について

「第96回 美保関沖事件殉職者追悼参拝式」を執り行います。 日時:令和6年8月24日(土) AM10:00~(約1時間) 場所:境港市台場公園慰霊塔前 ※駐車場あり また、慰霊祭に先立ち8月23日(金)15:30より、慰霊塔の清掃を行う予定です。 台場公園慰霊塔清掃...

日本地理学会で駆逐艦蕨の水中調査が発表されました。

令和2、3年に行った駆逐艦蕨の水中調査について、「2023年度日本地理学会春季学術大会」で発表していただきました。 「美保関事件で沈んだ駆逐艦蕨の探査と3次元モデルによる可視化」

תגובות


bottom of page